服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

組織づくりにも設計図が必要だろう。理事長も仕事あるよ。分かってよ。

各園に園長がいるのに、代表(理事長)のあなたは、何をやっているのですか。何の仕事があるのですか。

という意味の質問を受けるときがある。または、疑問(笑)を向けられるときがある。

答え、応える。先ずは常識とされるものを。

理念、人材、お金(財務・会計)です。内容のない仕事に見えるでしょうが、結構、時間と神経をかけてます。コストかかってます。

相手が逆質問、または更なる疑問をぶつける。

理念に沿った保育は園長がしてますよね。人の配置も採用もマネジメントチームがやってます。経理・出納は担当者がやってますよね。現場がすべてやってます。あなたは監督と指示だけですよね。何のコストがかかるんですか。

答える。

えっと。担当がないのが経営者(理事長)で、すべてを見ます。すべてを大まかに把握して、指導します。それから、将来への布石や未来を見据えて仕事をするのが、私の仕事です。

相手はまだ不満だ。だから、私は言葉を重ねて答える。

あのですね。台風にも地震にもたえる頑丈な家を建てるには、設計図が必要ですよね。未来につぶれない組織、理念を本当に具現化する組織を創るには、設計図が必要です。

しかも、組織は生きているから、外部要因も変わるから、常に設計図はアップデートするし改良が必要なんです。

私は、頑丈で、かつ発展し進化する組織を設計しなおし続け、実際の組織を創りつづけるんです。

相手はそれでも不満。分かりませんとか、現場の方がえらい、とか堂々巡りのことを言ってくる。

これ以上の説明は、もう無駄である。やってもコストかかる。私もかなしくなる。そこで私は、態度をひっくり返す。

「そうですね。ほんと、トップって、現場に乗っかってますよねぇ」「園長やマネジメントチームがすべてやってくれるので助かります」「実を言うと、ええ、もう、ほんと私は楽ですよ」と言う。

相手は、やっと「やっぱりね」と言う。

そして、落ち着いたときに私は、こうして書いて、整理する。そして自分を慰める。私も仕事してるよね。