ギリシャ神話にシシュポスの石というものがある。最大の拷問と言われるものだ。
単純だ。山頂まで、岩を挙げさせる。山頂寸前で、その岩を落とす。また挙げさせる。落とす。繰り返させる、永遠に。
似たものに、穴を掘らせて、またそれを埋めさせるというのがある。
徒労感、酷い徒労感、絶望的な徒労感、なのだろう。それを例えるには、この二つは的確なお話だと思う。
さて。今日私は、絶望的な徒労感を味わった。
5ヶ月かかって達成寸前まで持って来たことが、仕切り直し、もう一度やり直しとなった。帰りの電車で「あれをまたやり直すのか」「全部○○のせいだ。あの○○から慰謝料を貰いたいよ」と、石を突き落とされた男の気分だった。
でも、仕方ない。
いま、沖縄言葉で「ちゃ~んならんさ」「しむさ~」「なんくるないさ~」を繰り返して、乗り切っている。