次からつぎへと、頭を悩ますことが起こる。違う分野の対応すべきことが、同時に勃発する。
組織の長というのは、大変だなあ。
でも、そういう時には、ある尊敬する大学一貫校の理事長の、教えを思い出す。
というよりは胸に刻まれた言葉だ。
会食の時に、私が、その頃起こった困難というか、嫌なこと、困ったことを、悩みを口した。
すると理事長は、眼光鋭い眼を見開いて、たった一言「良かったね」
‥‥‥。
困難が起こってよかったね。相手が嫌なことを言って良かったね。反対されて良かったね。反抗されて良かったね。手こずる事案が起きて良かったね。
それら全てを含んだ「良かったね」だった。
「賢者は喜び、愚者は退く」
いま、私は、困難が起こる度に、「良かったね」という言葉を、思いだし、自分に言い聞かせる。